· 

サラリーマンは損で独立は得のウソ

岡田充弘です。

 

「ブラック企業」という言葉に代表されるように、近年はとかく”アンチ会社組織”の風潮が顕著です。中には「サラリーマンは損だ」「起業家・フリーランスになろう」といった煽りの声もありますが、誰にとっても唯一絶対の答えというものはないと思っています。というのも、会社員だからこそできることもありますし、与えられた場所で幸せになっている人もたくさんいるからです。実際に起業家やフリーランスで失敗している人の数は、サラリーマンで損している人の数とは比になりません。

 

そもそも「サラリーマン」という言葉自体には少し自虐的・差別的な響きを感じます。サラリーマンとは一般的には会社員のことを指しており、それはコミュニティにおけるメンバー(一員)のようなものです。その定義に従えばメッシはバルセロナの一員ですし、Cロナウドもユベントスの一員です。2人ともチーム運営の権限は一切持っていませんが、人々から尊敬される輝かしい存在です。 

 

そう聞くと「それは彼らの身分や処遇が特別だから」とか言われそうですが、そこまででなくとも、たいていの会社は仕事の成果によって処遇や昇進で差はつきますし、人から尊敬されたり誇りを見出すことは十分可能なはずです。

 

結局のところ自分次第なのですね。万人にとって唯一の正解はない(≒正解は一つではない)のですから、世間の風潮に流されることなく、自分とよく向き合うことで、ときどき自身のキャリア観を見つめ直してみることをお勧めします。

日々精進